GeminiとはGoogleの生成AIである

Gemini(ジェミニ)は、Google社が開発した会話型の人工知能です。2023年から試験的にアメリカとイギリスで提供を開始したのち、2024年2月8日に全世界で一般公開されました。今回はGeminiの種類と3つの特徴を解説しましょう。

Geminiの種類

Geminiには主に3つの種類があります。簡単に解説しましょう。

1.Gemini Nano

Gemini Nanoは小型のAIモデルです。外部サーバーに接続せずにスマホ上だけで利用できます。いちいちデータをクラウドに送る必要もないので遅延もなく、使用量もかかりません。オフラインでも利用可能で気軽にスマホで利用できるモデルです。

2.Gemini Pro

Gemini Proは、Nanoの上位に位置するモデルで、無料ながら広範囲のタスクに対応しています。クラウドと連携してタスクの自動化やファイルの処理を行えます。文章の生成の他、プログラミングコードの自動生成や画像解析などが行えます。2024年5月14日に有料版で利用できるGemini 1.5Proがリリースされました。

3.Gemini Ultra

Gemini Ultraは最上位のモデルで、有料版に対応します。テキスト、画像、音声、動画といったあらゆるデータを同時に処理することが可能です。さらに処理した各データを結合したうえで高度な解析が可能なため、精度の高いアウトプットが期待できます。具体的には、録音データをもとに文字おこしを行って議事録にするようなことができます。

Geminiの特徴は3つ

Geminiには、主に次のような特徴を持っています。

1.高度なプログラミングのコード作成

Geminiは、高度なプログラミングのコード作成ができます。その理由は複数のプログラミング言語をGeminiが理解しているからです。Geminiが持つ高度なスキルをうまく使えれば、複雑な数学の計算や論理的な問題の解決にも役立つでしょう。

2.ネイティブマルチモーダル

データにはテキストを始め音声や画像など様々なものがありますが、Geminiは、ネイティブマルチモーダル機能を有しているため、これらの異なる様式のデータを同時に扱えます。そして各種データを必要に応じて関連付けて処理できます。

3.優れた推論能力

Geminiはデータを取り扱えるだけでなく、データをもとに高度な推論性能を持っています。これはGeminiが、膨大なデータから識別が難しいものを簡単に発見する能力があるからです。具体的には世の中の様々な分野(金融、化学など)の調査や研究結果を導き出すことが期待できます。