目の奥が痛い原因と頭痛の関係

目の奥が痛い時、目に関連する病気なので、一般的には眼科を受診する方が多いかもしれません。ただ、目の奥が痛い場合、原因が頭痛にある可能性もあります。例えば、緊張型頭痛、偏頭痛、群発頭痛などのタイプがあり、特に群発頭痛の場合は目の奥に激しい痛みがあるのが特徴です。

目の奥が痛い原因には、他にも眼精疲労や副鼻腔炎、緑内障発作、脳疾患などもあります。もし、目の奥の痛みが何の病気か自分で判断できない場合は、専門医を受診しましょう。ちなみに、目の奥の痛みと頭痛が同時に起こっているようなら、脳疾患の可能性が高いので、受診する科は脳神経外科か脳神経内科がおすすめです。

そもそも目の奥が痛くなる原因は?

目の奥が痛む場合、目の病気を疑って眼科を受ける方も多いと書きました。ただ、目の奥の痛みの原因が目にある可能性は低く、もしあるとしても、急性緑内障発作か感染症くらいでしょう。また、PCの画面やテレビを見過ぎると起こりやすいドライアイでは、目の奥が痛くなることはありません。目の奥が痛む時、脳の三叉神経(首から上の部分の痛みを脳に伝えるための神経)の3本のうち1本が脳に痛みを伝えています。

偏頭痛は三叉神経が過剰に反応することでも起こりますが、この時も目の奥に痛みがあります。そのため、目の奥が痛くなる原因の多くは三叉神経が関連していることが多く、単にドライアイなどの症状で目の奥が痛くなる可能性は低いでしょう。

出典:横浜医院 | 頭痛外来

目の奥の痛みを緩和する方法

目の奥に痛みと頭痛を併発した場合、症状を緩和したいなら、まず目を休ませましょう。目の疲れが原因で、頭痛が起きている場合には目を休ませるのが効果的です。また、ホットアイマスクで目の周辺を温めたり、目の周辺のマッサージをしたりするのも効果があると言われます。

ただ、痛みの原因が群発頭痛や副鼻腔炎にある場合は、目を休めたくらいでは症状が和らぎません。そのため、目を安静にしても痛みが続くようなら、専門医院を受診して病名をはっきりさせましょう。目の奥の痛みと頭痛が同時に起こる場合は、脳疾患の可能性もあるので、すぐ治ると自己判断するのは危険です。

専門医の受診が一番の早道

目の奥の痛みと頭痛を併発している場合、行くべき病院は脳神経外科か脳神経内科と書きました。ただ、どちらの医院も近くにないという場合は、MRI検査かCT検査を受けられる医院を選びましょう。頭痛を診察する場合、一番のポイントは検査で脳疾患があるかどうかを判断することです。検査機器がない医院だと、脳が原因かどうか調べられないので、専門医院、またはMRI検査やCT検査を受けられる医院を受診しましょう。